農場の紹介

 

 

いなほの農場の特徴は、自然の微生物の力を借りた自然循環型農業を実践していることです。

農場全体で見ると、養鶏で出た鶏糞ともみ殻を発酵させた堆肥を肥料として田んぼや畑に利用し、くず米や野菜くずは飼料に利用しています。

これについて、具体的に作物ごとにご説明したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 お米はできる限り農薬や化学肥料に頼らない方法で栽培しています。土が本来持つ力を活かし、

生命力の強い稲を育てることでおいしいお米ができます。

 米作りの特徴の一つは、有機物の発酵を利用したMリン農法の土作りと肥料作りにあります。

鶏舎にはもみ殻を敷き詰め、鶏糞が混ざることで堆肥の原料ができます。

これを微生物(好気性菌)の力を借りて発酵させ良質な堆肥を作り、田んぼに散布します。

また、元々田んぼに存在する有効菌も働いて、良い土壌ができます。

 米作りの二つ目の特徴は、ポット式の育苗と疎植の田植えです。

どちらも聞き慣れない言葉だと思いますが、苗箱で苗を育てるとき、その苗を田んぼに移植するときも、

一本一本の苗が太く丈夫に育つように間隔を広く取る栽培方法です。

そして収穫の時期が来たら、米の品質を保つため適期を逃さないよう刈り取ります。

 安心・安全はもちろんお米のおいしさにもこだわり、「量より質」の米作りをしています。

 

 養鶏は平飼いの鶏舎で、鶏が自由に動き回れる環境にしています。

与えるエサは配合飼料を使わず自家配合で、朝は玄米やかき殻等を粉砕した飼料、

昼はゆでた大豆、朝と昼の間に青菜を与えています。

これらの飼料の原料は、自社の農場もしくは近隣地域の農家から出た選別後の規格外農産物を直接引き取ってくるものです。

こうした飼養方法は大変手間のかかることではありますがその分鶏は最高の環境で育つためストレスが少なく、

殻の丈夫な白身の張りがとても良いおいしい卵ができます。黄身の色は淡い自然な黄色で、

スーパーで買う卵のようなエサで着色した濃い色ではありませんが、当農場の卵を長くご購入いただいていると、

すっかりこの優しい黄色が気に入ったとおっしゃるお客様も多くいらっしゃいます。

 卵の黄身の色についてもう少し補足しますと、濃いオレンジ色の方が栄養価も高く、おいしいと思われている方が多いと思います。

ですが、黄身の色の濃淡は鶏が食べるエサの色素に由来するものなので、

黄身の色の違いによって含まれる栄養が大きく違うということはありません。(JA全農たまごのQ&Aより)

一般に鶏の配合飼料には黄色の素になるとうもろこしが多く含まれていて、

より黄身の色を濃くするためにパプリカなどを混ぜることもあります。

当農場の鶏は、そのどちらも含まないエサを食べています。エサの好みには鶏の個体差もあり、

一つ一つの卵で黄身の色の濃淡に多少ばらつきが出ますが、それも自然養鶏の特徴と言えます。





  • 放牧豚

 2016年3月より新たに放牧養豚を開始しました。なぜ放牧養豚なのか?

その理由は様々ありそれがこの放牧養豚の特徴にもなりますので少しご説明いたします。

 まず一つ目は、現在養鶏に使用している自家配合のエサの原料である良質な穀類や野菜、

大豆等は宮城県北地域から調達ができ、その原料を使って養豚用のエサも当農場独自のものが作れると考えました。

特にこの地域でも飼料用米が増産されていますので、

玄米を多く含む国産率の非常に高い良質なエサで飼育することが可能です。

 二つ目は、豚の飼育環境についての配慮です。

家畜を飼うということに対してはどうしても匂いや騒音といった問題がイメージされると思いますが、

それらの問題を最小限に抑え、豚にとってもストレスが少なく

周囲の環境にも負担が少ない方法で豚を飼育したいと考えました。

そのため放牧場は充分な広さを確保し、豚が自由に動き回り好きな時にエサを食べ休めるようにしています。

 三つ目は、自然循環型農業を取り入れ地域の農地を有効に活用したいと考えたことです。

豚の放牧場にはもちろん豚の排泄物が出ます。この匂いを抑え次にこの土地でそのまま肥料として使うために、

微生物の働きを利用し分解・発酵させ堆肥にします。

放牧場として1シーズン利用した土地は、元の畑または田んぼとして利用し作物を育てます。

農家の高齢化が進み耕作されない農地が増えることが予想される中、

地域の農地を荒れさせない方法の一つになると考えています。

 このように、放牧養豚に取り組もうと考えた理由は様々ですが、良い環境とエサで健康な豚を育て、

質の良い豚肉をお届けしていきたいと考えております。